<p><strong></strong>日本には20万人近いフィリピンの人が暮らしているといわれています。また、治安も改善され、旅行先としても人気の高まっているフィリピンには、どのような文化があるのでしょうか。今回は、色々な方面からフィリピンの文化を紹介します。<br></p><p><strong>フィリピンは、アジアで唯一のキリスト教国</strong></p><p>16世紀、スペインがフィリピンに侵攻し、約300年間にわたって統治しました。その時にキリスト教も布教されました。現在、フィリピン人の90%が、クリスチャンです。そのうち、ローマカトリック派がほとんどです。イスラム教徒は、人口の約5%です。</p><p><strong>他国に統治された歴史が長い</strong></p><p>1300年以降、貿易が盛んになるにつれ、中継地の要所としてフィリピンは、栄えました。1521年、フィリピンに初めて到達したスペイン人は、マゼランが率いるスペイン船団でした。その後、16世紀半ば以降、フィリピンは、300年にわたってスペインに統治されました。その後、アメリカと日本にも統治されています。ちなみに、フィリピンという国名は、1529年、スペインのビラロボス探検隊が、フェリペ皇太子にちなんで、名付けられたといわれています。</p><p><strong>フィリンピンの治安、街文化</strong></p><p>正直なところ、フィリピンの治安は、決していいとは言えません。しかし、危ない場所に行かなければ、むやみに恐れることもないと思います。ただ、ミンダナオ地方のイスラム原理主義者の紛争等、テロに巻き込まれないように、最新の治安情報をチェックしていることも大切です。また、フィリピンの公用語は、タガログ語と英語です。小学校低学年のころから英語を学び、役所や公共な場所での説明やアナウンスは、英語でされる場合が多いです。街角でも、少しでも英語がわかる人がたくさんいます。英語を学ぶ短期、長期の留学先としても、日本人に人気の場所の一つです。</p><p><strong>食文化</strong></p><p>フィリピン料理といえば、どんなものが思い浮かぶでしょうか。フィリピンの家庭料理は、アボドです。ポルトガル語で煮物という意味です。豚バラや手羽先を酢醤油で炒め煮にしたものです。フィリピン人は、お腹が空いたらミリエンダと呼ばれるおやつ、間食を1日2回、食事とは別に食べます。</p><p><strong>公用語</strong></p><p>フィリピンは、タガログ語と英語が公用語として使用されています。アメリカ統治の影響で、幼少期から英語を学ぶ学校が多く、現在は授業のすべてをほとんど英語で行う学校が多いです。その為、ビサヤ語、イロカノ語など数十種類の言語が存在しており、ローカル同士の会話は各地域の言葉で話しますが、パブリックでは殆どの場所で英語を使ってのコミュニケーションをとることができます。そういった理由もあり、日本からリーズナブルな費用で英語留学に行くことができるようになりました。</p><p><strong>家族を大切にする</strong></p><p>フィリピンでは家族を大切にする人が多いのも大きな特徴のひとつ。日本のように謙遜で身内を悪く言うような言葉は耳にしません。日常生活でも家族の用事は最優先。お休みや遅刻の理由が家庭の用事であった場合は快く受け入れる文化があります。フィリピン人の家族の悪口は大きなトラブルになる恐れがあるので、冗談でも言わないようにしましょう。</p><p><strong>イベントに全力をかける</strong></p><p>フィリピン人はお祭りやイベントが大好きです。キリスト教の最大のイベント、クリスマスは世界一長いと言われ、9月から12月までクリスマスソングが流れます。ホーリーウィーク(聖週間)という3月終わりごろまたは4月ごろの連休は、街なかの多くのお店が閉まり、家族と一緒にイースターを過ごします。また、フィリピンでは年始に花火や爆竹など大きな音でお祝いをする習慣があり、道端で一般人が着火するため毎年多数の負傷者が出ています。</p><p><strong>クリスマス</strong></p><p>国民の9割近くがキリスト教徒のフィリピンでは、クリスマスは1年で最も重要な年中行事です。9月に入ると街のあちこちでクリスマスの飾り付けが始まり、クリスマスソングが流れ始めます。4ヶ月近く続くクリスマスムードは「世界一クリスマスが長い国」と言われるほどです。また、フィリピンの会社では“13th month pay”といって、12月に1か月分のボーナスを支給することが法律で義務付けられているので、12月は2か月分の給料を手にした人々がプレゼントを買いに走り回ります。<br></p>