<p>ネパールとは、南アジアに位置する内陸国で、北は中国、南はインドに挟まれています。ネパールの国土は世界最高峰のエベレストを始めとしたヒマラヤ山脈がある山脈地帯と、南部のタライ平原からなります。首都はカトマンズ、公用語はネパール語の国となっています。人口は約3,200万人日本の1/4ほど、国土の面積は約14.7万kmで日本の約1/3ほどになっています。それでは、ネパールの基本的な文化についてご紹介していきます。</p><p><strong>宗教</strong></p><p>ネパールには様々な民族がいるため、様々な宗教の国民が存在していますが、人口の約80パーセントがヒンズー教を信仰しています。ヒンズー教徒では牛が神聖な動物とされているため、ヒンズー教のネパール人は牛を決して食べません。また、食事をする時は不浄な手と考えられている左手は使わず、神聖な右手で直に食べるという文化があります。その他ネパールでは約10パーセントの国民が仏教を、約4パーセントの国民がイスラム教を信仰しています。</p><p><strong>インドラジャトラ</strong></p><p>9月頃に行われるヒンズー教の祭りです。インドラジャトラ祭では、雨をもたらす豊穣の神インドラを祀るためにカトマンズの街に巨大な御柱が立てられ、生き神クマリとなる選ばれた少女が山車に乗って街を巡行します。</p><p><strong>ダサイン</strong></p><p>10月頃に行われるネパール最大の祭りです。元々はヒンズー教の祭りでしたが最近は仏教徒にも拡がっています。この祭りでは女神ドゥルガーを崇め、悪魔を打ち祓い、豊穣と人々の生命力を高めることを祈願する祭とされています。ダサインの期間は国全体が休暇となり、人々は実家に帰省し家族で過ごすことが多いため、日本の年末年始のような雰囲気に包まれます。</p><p><strong>ティハール</strong></p><p>10月から11月に行われる祭りで、ヒンズー教と仏教の祭りです。ティハールは「光の祭」といわれる非常に華やかな形で行われる収穫祭です。ラクシュミー女神を家に迎え、富と繁栄を祈る意味があります。期間中は街中がライトやお花で飾り付けされ、礼拝の際には、多くのキャンドルが灯され、とても幻想的な雰囲気になります。</p><p><strong>ネパールの料理</strong></p><p>日本にはインド料理店だけでなく、ネパール料理店の名前を冠したレストランが多いため、ネパール料理にはある程度の馴染みがある方も多いかと思います。それらの料理店は実際にネパール人が調理をしていることが多いのですが、日本風にアレンジがされている店が多いです。ネパールではダル・バートと呼ばれる定食が日常的に食べられます。ダル(豆のスープ)とバート(ごはん)にカレー風味に味つけられた野菜(タルカリ)と漬け物(アツァール)が添えられます。ネパールの料理の基本的な特徴は、色々なスパイスが用いられたカレー味で、ニンニク、タマネギ、トマトを多用することです。<br></p>