<p>JFT-Basicは、<strong>日常生活や職場での基本的な日本語運用能力</strong>を測定するために設計された試験で、ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)の<strong>A2レベル</strong>に相当する。つまり、日常的な会話や生活に支障がない程度の日本語理解力と表現力が求められる。</p><p>試験は**コンピューター方式(CBT)**で実施され、<strong>年間を通して複数回開催</strong>される。試験会場はベトナム、インドネシア、タイ、ミャンマー、インドなど、アジア各国に設置されている。</p><p>テスト内容は、</p><ol><li><p>文字・語彙</p></li><li><p>会話・表現</p></li><li><p>読解</p></li><li><p>聴解<br>の4分野で構成され、<strong>全50問・試験時間は60分</strong>。記述やスピーキングの試験はない。</p></li></ol><p>採点は<strong>10点~250点</strong>の範囲で行われ、<strong>200点以上</strong>を取得した受験者は、日常生活に支障のない日本語能力(A2レベル)を持つと認定される。試験結果は<strong>受験当日に画面上で確認でき</strong>、正式なスコアは<strong>5営業日以内</strong>に通知される。</p><p>日本語能力試験(JLPT)と比べると、JFT-Basicは<strong>レベルが一段階のみ</strong>で、<strong>実践的な日本語能力</strong>に重点を置いている。そのため、学術目的よりも、日本で働くことを目指す外国人に適した試験といえる。</p><p>現在、JFT-Basicは「特定技能」在留資格の取得条件の一つとして広く認められており、<strong>日本でのキャリアを始めるための最初の関門</strong>となっている。</p><p>最新の試験日程や会場情報、申込方法は、公式サイト <a rel="noopener" target="_new" class="on">jpf.go.jp/jft-basic</a>にて確認できる。</p>