<p> 世界中どこで仕事をするにしても、共通して欠かせないのが人付き合い。一緒に仕事をする上で、相手の人となりや性格を知ることはとても大切なことですね。外国人を雇ったり、外国に支店を出したりすると、言語や文化の差に驚かされることは必ずあります。ここではインドネシア人性格を紹介します。</p><p><span style="color: rgb(0, 51, 153);">① 人前では叱らない</span></p><p> インドネシアの方はプライドが高いと言われています。そのため、人前で叱られると大きな侮辱を受けたと感じてしまいます。何か問題があるときは、個室に移動するなど、2人で話し合うようにしましょう。仮に、人前で怒ってしまうと、怒られている本人だけでなく、周りで見ているインドネシア人からも反感を買うことになります。どれだけ筋道が立っていても悪者扱いを受ける可能性がありますので注意してください。更に、こういった場面で受けた恥は何倍にもして返すことがあります。 叱り方としては、必ず何が原因で何が起きているのか、その対策は何なのかを整理した上で別室に呼び、2人で話し合いをすることが良いでしょう。</p><p><span style="color: rgb(0, 51, 153);">② 「ゴム時間」を管理する</span></p><p> インドネシア人とビジネスをする上で、日本人によく驚かれるのが時間の感覚です。インドネシア人は日本人から見ると時間にルーズな面があります。交通機関も遅延が目立ち、友人との待ち合わせも30分程度は当たり前のように遅れてきます。ビジネスの場でも、工期や納期の遅延は日常的に発生します。こういった時間感覚は、「ゴム時間」などと呼ばれています。ジャカルタの事務所などであれば、渋滞を理由に遅刻してくる社員は少なくありません。こういった独特な感覚「ゴム時間」があるので、遅刻した社員をいきなり叱ると逆に驚かれてしまう可能性もあります。</p><p><span style="color: rgb(0, 51, 153);">③ おしゃべり好き</span></p><p> インドネシアに降り立ってすぐに気がつくのは、街の中がとっても騒々しい!と言うこと。街のあちこちで立ち話をしている姿を見かけますし、仕事中でもお構いなしにしゃべり続けます。人とコミュニケーションを取るのがとても好きな国民性と言えますね。店員さんが、お客そっちのけでおしゃべりに興じているなんていうのもいつものことです。実はこの「おしゃべり好き」という点、女性だけではなく男性もそうなんです。むしろ女性は「あらヤダ、もうこんな時間だわ」と言いながらキリの良いところで話を切り上げてくれますが、男性は「久しぶりに会ったんだしちょっと家に寄ってけよ」と言いつつ、いつまでたっても解放してくれないというのが筆者の感想。接しているこっちまでパワーをくれるような、インドネシア人の性格の一つです。</p><p><span style="color: rgb(0, 51, 153);">④ スローペースな性格</span></p><p> 本当に焦らない、スローペースな性格です。渋滞でも焦らない、お店で行列ができていようが焦らない、締め切りが過ぎてもあせらない。そんな人が多いようです。穏やかでスローペースの方が多い理由は、インドネシアが赤道近辺に位置し、年中常夏であることが影響しているそうです。日本は四季があります。4つの季節があるからこそ、日本人は昔から計画を立てます。「お米が収穫できない冬に備えて、春には麦を…、夏には…を」と。一方で、インドネシアの季節は「常夏」です。常夏の為、年中果物が成っており、食うには困らない気候なのです。</p><p><span style="color: rgb(0, 51, 153);">⑤ 時間に縛られない</span></p><p> 時間感覚が自由な人が多いです。提出物があっても後ろ倒しにしたり、こちら側からかなり念を押さないと忘れられたりすることが多々あります。逆にインドネシア人から期日を決められることがほぼありません。期日を過ぎることにあまり罪悪感はないようで、期日を過ぎたとしても日本のように気遣いのメールを送ってくることもほぼありません。</p><p><span style="color: rgb(0, 51, 153);">⑥ 人前で怒られることに慣れていない</span></p><p> 基本的にインドネシア人はスローペースで穏やかな人が多いです。そのため、怒鳴られたり、叱ったりされる経験がない方が多いようです。インドネシア人に関わらず人前で怒られて良い気がする人はいませんが、今後インドネシア人を雇用して怒らなければならない場面があった時は、1対1で話せるように別室で対応しましょう。どうして怒られたのか、何が原因だったのかを、きちんと根拠を持ってわかりやすく説明する必要があります。</p><p><span style="color: rgb(0, 51, 153);">⑦ 何とかなるさ精神</span></p><p> 寛容のところでも少し触れましたが、インドネシアの人々は「大丈夫」「何とかなる」が得意技です。本当に心の底から「何とかなる」と思っているので、厳しくしてもあまり意味がありません。そこまで落ち込んでいる姿もあまり見かけませんし、例えば仕事でミスをしてしまっても数分後にはケロッとしています。&lt;br&gt;悩んでも仕方のないような事も多い世の中、見習いたい性格かもしれません。<br></p>